植物の香り成分 「精油」とは
植物に含まれる天然の香料、精油。
植物たちはなぜ
香りの成分を作り出すのでしょうか?
もちろん、重要な意味があるからです。
彼らは
自分のからだを食べようとする虫や病原菌などを避け、身を守るために、
また時には
受粉を手伝ってもらおうと、虫や鳥を引き寄せるために、
その他
さまざまな目的で香り物質を自ら作り、周囲に拡散します。
まだすべてが解明されているわけではありませんが
自分自身を守り、子孫を増やし、生き抜いていくために必要とする、大切な「生命維持のためのエッセンス」ということがわかっています。
精油とは、植物が生み出した脂溶性の香り成分を抽出したものです。
花から、葉から、根から、実から、果皮から、種から、木の枝や幹、樹脂から…
さまざまな植物のさまざまな部分から得られます。
ひとつの精油には、数十種類~数百種類もの香り物質が含まれているので、独特な奥深い香りを放つものが多いです。
お店では小さなビンに詰めて販売されているので
「ほんの少しの量なのに高いなあ」
と思うかもしれませんが
1滴の精油を作るだけでも大量の原料植物が必要なので
とても貴重なものなのですね。
その恵みをわたしたちも大事にいただいて
香りの心地よさを味わい、楽しみながら
ありがたく癒されましょう。